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ダイヤのA 短編集 R18

第2章 *倉持洋一 『彼シャツ』


貴方side


『うわっ、倉持!わざわざ待ってくれてたの?ごめん、ありがとー。』

「お、おう。」

『何そんな焦ってんの?...もしかして、覗いてた!?』

「覗いてねぇ!...なんでもねぇから、早く行くぞ。」


少しテンパりながらも歩き出す倉持を追いかけて隣を歩く。


「服、俺の部屋で乾かすか?」

『あ、うん。そうさせて。乾くまで学校居る。』


誰もいない倉持の部屋に入り、腰を下ろす。


『みんな自主練行ってるんだね。感心感心!』

「...おう。」

『倉持?どうした?』

「別に、なんでもねぇ...。」


歯切れの悪い倉持を不思議に思い、彼の目の前に移動する。


『なんか、さっきから様子が変だよ?風邪でもひいた?』


そう思い、彼の顔を見ると、ほんのり顔が赤く染まっていた。
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