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ダイヤのA 短編集 R18

第2章 *倉持洋一 『彼シャツ』


倉持side


部屋に入って、アリスに貸す服を出す。


「透けてた、よな。」


先程見えた彼女の下着が頭にちらつく。
それを御幸も見たと思うと少しイラッとするが。


「とりあえず、持っていくか。」


彼女の着替えをもって彼女がいるであろう風呂場の脱衣所に向かう。


『あ"〜〜きもぢぃぃ〜〜。』


温かいシャワーを浴びている彼女の声が聞こえる。


「聞こえてんぞ〜。ヒャハッ、おっさんかよ。」


『く、倉持!入ってこないでね!』


「タオルと着替え置いたらすぐ出るわ!バカ!」


焦った彼女の声を背に、急いで外に出る。


「見張っとくか。」


彼女が浴びている間に誰も来ないように見張るため、ドアの傍に座る。


「(俺のやつ、着るんだよな...。)」


純さんに借りる漫画でよく出てくる彼シャツだと思うと、少しばかり意識してしまう。

そんなことを考えていると、後ろの扉が開く。
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