第13章 涙。
黄瀬「確かにあれはギャフンっスわ。監督のあんな顔初めてみたし^^」
火神「人ナメた態度ばっかとってっからだ!つっとけ!」
今は練習試合中だから、イヤホンを外してある。
だから、選手の話し声や、ギャラリーの声も全部聞こえてくる。
人が多い所に行けば、その分聞こえてくる量も多く、疲れやすい。
でも今日は練習試合だってゆうのにギャラリーの数が多い。
どうやらそのほとんどが、涼太君目当てみたい。
「キャアアア♡黄瀬クーーーーーン!!!!」
凄いファンの数・・・・・。
キセキの世代ってゆうのはこんなにも人気があるものなのかと感心してしまう。
「テメーもいつまでも手とか振ってんじゃねーよ!!!」
っ!・・・・ビックリしたぁ。
急に叫んで怒ったのは、海常高校バスケ部主将、笠松幸男さん。さっきリコちゃんに、相手のメンバーさんの事を少し聞いた。
何だか、笠松さんと涼太君は良いコンビだと思った。
この後も、皆の勢いが止まらず、開始3分で16-17と点の取り合いが繰り広げられてた。
凄い・・・・・。
「ねぇ、リコちゃん。さっきから大我と涼太君、同じプレイじゃない?」
リコ「・・・彼は見たプレイを一瞬で自分のものにする。しかも模倣なんてレベルじゃない、それ以上のプレイで完全に自分のものにしてしまうの」
リコちゃんが話し終えた後、又コートに目を向ける。
この試合・・・・勝てるのかな・・・?
少し不安な気持ちになってしまう。