第113章 二人。
ずっと受け入れられなかった
赤司君のこと・・・
赤司君だって征君の一部なのに
全部で赤司征十郎なのに
「明日は!!・・・私たちが勝つからっ!!」
赤司「・・・・勝つだと?」
私の言葉に、赤司君は足を止めた
赤司「確かに勝つ気持ちくらいで来てもらわないと面白くない。だけど、僕に勝つのは無理だ。僕は負けを知らない、負けるなどあり得ない」
「そんなことっ・・・」
赤司「それより・・・お前、頭が高いぞ」
「きゃっ!」
足がもつれて床にお尻からこけてしまった
赤司「僕に話かけるならもっと低い位置から話しかけろ」
「赤司君・・・」
赤司「もうお前に興味は無い」
私はもう何も言い返せない
赤司君から逃げたくせに
赤司君が怖いって思ってたくせに
ここまで見放されてしまうことが悲しいなんて思いもしなかった
私はお尻をついてしまったまま
赤司君を見上げることしかできなかった