My Dearest ♡【R18名探偵コナン短編集】
第1章 月のみぞ知るSerenade【怪盗キッド】
なんとか人目を逃れたけど…
はぁはぁはぁ
クッソー…疲れたぜ…
「こっち」
え?
誰だ!!!
「キッド様…こっち」
俺の目の前には小さくて肌の白い、ネグリジェを着た華奢な女の子が立っていた
確かこの女性は…鈴木次郎吉の孫の鈴木まどかという名前だったかな…待ってオレのどストライクなんだけど…
「きて」
「わっちょまっ」
この子華奢そうに見えてすげぇ力強いじゃん!!
無理やり腕を捕まれ部屋の奥にある階段を登らされ2つ上の階につき、彼女の部屋と思われる中に押し込められ、俺が部屋に入ると同時に鍵をかけられる
ん?話が見えないんだが…
「キッド様…」
彼女はドアを閉めるなりいきなり抱きついてきた
え???
「好き…好きですキッド様…私…ずっと前からキッド様のこと好きだったの…ずっと誰にも言えず心の内で抑えてた…次郎吉おじ様はあなたのことよく思っていない敵…だから私がキッド様のことがすきだなんて絶対に言えなかった…私ずっとこの時を待ってた…」
え?????
マジで????
抱きしめられている俺の腕はどうする事もできず空気を掴む
「今夜だけでいいから…私のこと軽い女って思われてもいいから…私のこと、愛して下さいキッド様…ここは私の部屋で誰も勝手に入ってこないようにしてるので…鍵も占めた…お願いキッド様…」
涙目で真っ赤に至近距離で上目遣いで見つめられる
こんな展開思考追いついてねぇけど…どんな時でもポーカーフェイス。
今は童貞黒羽快斗ではなくキザなマジシャン怪盗キッド。
そうするとこれからとるべき行動は決まってる。
俺はマントを翻し彼女の前に跪き言い放つ。
「女性の方からそのようなことを言わせるべきではないですね。失礼しましたお嬢さん。」
手の甲にキスをする。
「今宵、貴方をひと時の快楽に連れてゆくとお約束いたしましょう、まどかお嬢さん。」