第7章 隣人とは
翔「あの、人の帰り道でイチャイチャしないでもらえません?」
「あ、翔。何でいんの?」
翔「俺ここ帰り道。私の家はあなたの隣。」
久しぶりの翔の声。
考えてみれば、2週間くらいも話さない事なんてなかった。
小さい頃から長期休みはほとんど毎日会ってたし、
登下校は別々の方が珍しかった。
「翔に盗み聞きの趣味なんてあったっけ?」
翔「ばーか、たまたまに決まってんだろ。」
「うん、知ってる。」
翔「じゃ、俺帰るから。おばさんに心配かけない時間に帰れよ 。」
そう言ってスタスタと歩いて行った 。
翔ってあんなに歩くの速かったっけ?