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ボーダーライン 【爆豪派閥】

第4章 新たなる脅威そして自覚


災害水難なんでもござれ、人命救助訓練!

と、大きく打ち出されたヒーロー基礎学。私も救助なら結構なんでもこなせる。多分。コスチュームは各自自由、ちょっと遠いからバスに乗っていくらしい。コスチュームは着ていこう、カッコイイし。


「バスで行くってどんなところなんだろう?」

「やっぱデッカイ施設なんだよ!」

更衣室へ向かいながらこれからの訓練に胸を弾ませる。けど、何故か私はそんなわくわくの隣に沈む、嫌な予感を感じていた。何か、ある。それは私の救助訓練失敗の予感なのか。

「なんか、嫌な予感がするな~。」

「やる前から気を落としていては、出来ることも出来なくなりますわ。頑張りましょう奏さん!」

ヤオモモに元気付けられながら、そうだねって返事をする。失敗してもそれを糧に頑張ればいいよね。





「バスの席順でスムーズに行くように番号順で並ぼう!」

飯田君が、笛まで持参してピッピッいわしながら頑張ってる。流石委員長、気合入ってる。しかし、いざバスに乗り込んでみれば思い描いていたタイプとは違ったもので、飯田君が肩を落としていた。ドンマイ。

「私思ったことは何でも言っちゃうの。」

そういって喋り始めた梅雨ちゃんは緑谷君の個性がオールマイトに似ているものだという。確かに超パワー型の増強系はオールマイトと同じ種別に入る。どこかオールマイトに気に入られてる節もあるし、怪しいっていわれれば怪しいかもしれないけど、そこまで考えることでもないわ。

「ヒーローも人気商売みたいところあるじゃん?」

上鳴君が言うことに静かに頷く、梅雨ちゃんが「爆豪ちゃんは人気でなさそう」とか言うから思わず噴出した。「クソを下水で煮込んだような性格」で完全に笑い転げた。



「いつまでも笑ってんじゃねぇ!!」
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