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ボーダーライン 【爆豪派閥】

第2章 胸はずむ


訓練開始の合図と共に中に入ると、私が作った録音機の電源を入れる。10個も作ったし大丈夫でしょ。それに私の靴の音を入れる。この音は嫌でも目立つし、彼らも私の足音だってわかるでしょ。

よし、できた。これを私が歩いたところに置いておく。これで私を迎え撃つ側の人間をかく乱できる。多分、上鳴君の個性を核兵器の所に置いておくことはできないから、迎え撃つ担当は上鳴君かな。二人とも、私を核の部屋で迎え撃とうとは思わないだろうし。

上鳴くんがいつでもきてもいいように身を潜める。すると私の録音以外の足音が聞こえてきた。ふふん、戦闘たのしんじゃうぞ~。

靴を脱いで手に持つと、彼が近づいてきた。それと同時に私は靴を投げる。

「!?そこか!」

靴の音にびっくりした上鳴君は、とっさに靴めがけて電撃を食らわす。

「靴だけ?原操は...?」

上鳴君が背を向けた瞬間に靴を回収する。靴とその周りには彼が起こした電気が宙を待っている。ビンゴ!私作戦通り過ぎる!彼の空気中に流した電気を操る。それを手に持っているリモコンに流して電源ON、置いてきた録音装置を一斉に起動させる。上鳴君は私が素足でいると思い込んでいるためもう一度振り返れば靴は無いし、足音は聞こえるから逃げたと思って入り口のほうへ向かっていく。

「おバカな上鳴君。」

上手いこと作戦にはまってくれる彼にお礼を言うかわりに聞こえてない言葉を放つ。そのまま上にあがって切島君を探す。上鳴君が残してくれた電気はまだ沢山あるから、探知機も活躍しちゃう。上手くいかなかったら使い物にならないところだったけど、彼がちょっとおバカでよかった。

切島君とは正面衝突で殴りあいもありだよね!
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