第14章 あなたと
ハアハアとさえりが肩で息をする。
光秀はさえりが十分に濡れている事を確認すると、自分の着物を脱いだ。
「さえり」
口づけをし、髪を撫でる。
「覚悟はいいか」
共に生きる覚悟。
「はい」
さえりはうなずいた。
光秀は自分のそそり立つモノをさえりの蜜壺にあてがい、ゆっくりと腰を進めた。
それは中を押し広げ、ゆっくりと進入していく。
「あっ、はあっ、ああ!」
さえりがひときわ大きな声を上げる。さえりの身体が反り返る。
少しキツい。が、構わず進める。
やがて隙間なくピタリと重なり、光秀とさえりはひとつになった。
ずっとずっと欲しくて堪らなかったものが、今腕の中にある。
もう離さない。
「さえり、痛く、ないか?」
さえりの目には涙が溜まり、頬は紅潮していた。
「胸が……」
「胸がいっぱいで、痛い……です」
光秀は心臓を鷲掴みにされた。
「あまり、煽ってくれるな……手加減が出来なくなる」
さえりが光秀の背に手を回す。
「手加減、なんて、しないで……」
ああ、もう無理だ、お前には敵わない。
光秀はさえりを強く抱きしめると、腰を速く打ち付け始めた。
「あん、ああっ、んんっ、はあっ」
腰の動きに合わせて、さえりがよがる。
さえりの甘い声が、光秀の耳元で響く。
ジュボジュボと卑猥な音が部屋中に聞こえる。
「ああ、光秀様っ、いいっ、イくっ」
さえりの身体がビクビクと痙攣する。
「何度でもイけ」
さえりは光秀の腕の中で、何度も身体をビクビクさせ、何度もイった。
やがて。
さえりがぐったりするほどイった後。
「さえり、イくぞ」
白濁の欲が放たれた。