第8章 かわいいもの 寺光唯月 甘夢
『以上で撮影全て終了でーす、お疲れ様でしたー!』
『『『『ありがとうございました!』』』』
『みなさん、お疲れ様でした!』
「お疲れ様ー」
『ねぇねぇ、めぐ!俺カッコ良かった!?』
「うん、遥日はいつもカッコいいけど、今日はもっとカッコ良かったよ」
『でしょー!』
『めぐ、俺はどうだった。ちゃんと笑えていたか?』
「うん、メンバーだからリラックスしてたのかな?楽しそうに見えたよ」
『ねぇ、めぐ、進行あれで良かったのかな…?なんかちょっと流れが悪かった気がしてさ』
「そんなことないんじゃない?あそこで機転利かせてあの流れに持っていった明謙はさすがだよ」
『へへっ、めぐがそう言ってくれるなら大丈夫かな!』
『………』
「?唯月、どうした?具合悪い?疲れちゃった?」
『…あ、ううん。大丈夫だよ。』
「…そう?あ、雨降ってきた」
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「あれ?つばさちゃん達は?」
『え?あ、はる達もいない。』
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『あれ?唯月は?』
『めぐもいないよ!』
『みなさん大変です!土砂崩れでさっきの道が通行止めになってしまったそうです!』
『『『えーーーー!?』』』
『他の撮影クルーやスタッフさんはギリギリ間に合ったようですが…対応も明日になるそうです…めぐさんに連絡してみますね!』
〜♪〜♪〜♪〜♪
「あ、つばさちゃん。【はいはーい】」
『【あ!めぐさん!すみません、途中で別れてしまったのに気がつかなくて…実は道が通行止めになってしまって迎えに行けそうにないんです。救助も明日の朝になってしまうみたいで…本当に申し訳ありません!】』
「【つばさちゃんが謝ることじゃないよ!まぁ林間学校みたいでいいんじゃない?】」
『【唯月さんは大丈夫そうですか?】』
「【うん、大丈夫だよ。また何か進展あったら連絡してー】」
『【はい!ではくれぐれも気をつけて下さいね!】』
「【はいはーい、つばさちゃん達も気をつけてねー】」
プツッ