第3章 愛運の結びまで
そうして、天守の改装も終わり、以前よりかなり広くなった部屋の中は、少し寂しいくらいさっぱりとしている。
だが信長が茉莉花の為にと、日の本中、いや南蛮の地からも集めた美しい品々、素晴らしい逸品が次々に運び込まれ、所狭しと並べられて行く。
今度は、この部屋に入りきらないのではないかと思う程に城の人間達が入れ替わり立ち替わり品物を運んでくる。
それを見ていた茉莉花は、
『信長様、、、、。
これは、、あまりにも多くありませぬか?
この部屋に入りきれぬかも知れませぬ、、、。』
そう困った顔をしていると
『ならば、蔵に片付けておけば良い。
気が向いたときに、貴様が使えば良い事ではないか!!』
そな言葉を聞いた茉莉花は、少し悲しそうな顔をして、、、
『、、、それでは、、、、余りにも、、、、この品々が可哀想でございます。
私が、其々の置き場所、飾る場所を決めさせて頂いても宜しいですか?』
『構わぬ。
貴様の好きにするがいい。』
『ありがとうございます。
楽しみが増えてうれしいです。
信長様!!』