第3章 愛運の結びまで
その時、見張りの1人が茉莉花の方に近付き、ぐいっと顎に手を掛けて、自分の方に顔を向けさせた。
そして、
『ふっ、、、。
いい気なもんだな、、、この女。
自分が眠らされて、攫われたのを気がつかないで、ぐっすり眠ってやがる。』
『おい。
触るなよ、お頭に言われているだろう。』
『ああ、、、。
だがよ、、、。
この女、、、、いい女だよなぁ、、、。』
『止めておけよ、、、。』
『、、、、、、、なぁ、、だけどよ、、、
こんないい女、二度とお目にかかれないだろ、、。
黙っていればわからないだろう?
お前も、そう思わないか?』
『ああ、、まぁな、、、、』