第3章 愛運の結びまで
『それは、、、、
信長様と共に居られなくなること、、、、、。
失う事、、、だけでございます。』
『、、、、ふっ、、、。
笑わせるな、、、。
その様なことは、あり得ぬ。
この俺が、貴様を置いて居なくなるだと?』
『、、、、、、いえ、、、。
その様な、、、、』
『分かっておる。』
そう言い、微笑みながら、優しく肩を抱き寄せて、茉莉花の頭にそっと口づけを落とした。
茉莉花は、その優しい仕草に心から幸せを感じていた。
『貴様と出会い、共に生きて行く道が出来るなどとは、、、、
その様な幸せなど、、、、俺には訪れる事がないと思っていたもの、、、だ。
この信長に安らぎと慈しみを与えている、この瞬間が堪らなく心地よい。
全ては、貴様によって俺にもたらされたもの、、、
この幸せをみすみす手放すわけがなかろう、、、。』