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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト




この世に生を受けたその瞬間からマリアンヌはいらぬ存在だった。
人間の汚い欲望が渦巻くヘドロの様な世界に放り込まれて、家畜以下の扱いを受けていたマリアンヌにとって、目の前の死神から与えられる言葉は全てでありマリアンヌの存在価値になっていた。



死神と聞けば、普通の人間は何を想像するだろうか?
だいたいの人間は命を奪う残虐な人ならざる者を思い浮かべるに違いない。


──人間の死を看取り魂を審査し刈り取る──

そう正しく認識している人間などおそらくは存在しないだろう。



それでもいい。

そんな事はどうでもいい。

誰がなんと言おうと自分はあのヘドロの中からすくい上げ、自分を人間として扱ってくれたこの死神が全てだ。アンダーテイカーさえ側にいてくれれば何も望みはない。


マリアンヌは朦朧とする意識の中で、アンダーテイカーの言葉を反芻しては、自身の想いを何度も再確認した。




──────────────




びしょ濡れになってしまったベッドの上でマリアンヌ揺さぶり続けてどれくらいたっただろうか…
往来する結合部からは溢れてきた2人の体液が混ざり合いズブズブと卑猥な音を立てている。


マリアンヌの表情を見ればもう間もなく気を失ってしまいそうだ。フルフルと首を振りながら目を瞑ったままで、手足にも力が入っていない。

だが次の射精でこの欲望は鎮まってくれるだろうか。

アンダーテイカーはまだ物足りなさが残っていたが、気を失って眠ってしまったマリアンヌを抱き続ける程節操なしではない。

これでお終いにしてあげようと、マリアンヌの膝裏をグッと掴んで律動を速めれば何度めかの絶頂感が込み上げてきたのだろう。


「(あ…!あ、あぁん…!)」


マリアンヌの身体に緊張が走りビクビクと痙攣すると、もう目をかたく瞑ったまま動かなくなってしまった。


それと同時にアンダーテイカーもマリアンヌの最奥に欲望を注ぎこみ、今宵の情事は結びとなった。










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