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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト





──寂しいから嫌だよ──


筆談など、健常な者からしてみればまどろっこしくて不便なものでしかないだろう。
しかしアンダーテイカーはそれがいいと言う。
離れていても会話ができる読唇よりも、自分と触れ合いながら会話をする筆談のほうがいいと言ってくれている…


そんな言葉にマリアンヌの胸からはアンダーテイカーに対する愛しい気持ちが次々と溢れてくるのが分かった。



思わず湯船から出ようとするアンダーテイカーの右腕を思い切り抱きしめてしまう。


「!?」


力を込めて抱きしめると、自然とマリアンヌの豊かな胸がアンダーテイカーの二の腕あたりを刺激する。

その胸には、今朝方ベッドの中で付けられた無数の赤い印。


こんな状況にアンダーテイカーの欲望が黙っている筈もない。


「マリアンヌ?どうしたんだい?」


マリアンヌは一旦身体を離すと、顔を真っ赤にしながらアンダーテイカーの右手に素直な気持ちを書き綴った。


「(ありがとうございます…アンダーテイカーさん、大好きです!)」


短い言葉だがありったけの気持ちを込める。


そしてアンダーテイカーの胸に飛びつきか細い腕で抱き締めた。


この嬉しい気持ちを、愛しい気持ちをどうしても伝えたい。
こんな時、自分の声で伝えられない事に歯がゆさを感じてしまうが、先程のアンダーテイカーの言葉は、そんな自分も含めて肯定をし、愛情を示してくれた。


嬉しくて嬉しくて、溢れる愛しさを止めることが出来なかった。



しかし、アンダーテイカーはどうだろうか。

話をする時はいつだってマリアンヌの隣で寄り添っていたかったアンダーテイカーは、正直な気持ちを話したまでだが、予想以上にマリアンヌが可愛い事を言ってくれた為、欲望の熱が今まさに暴れ出そうとしている。

久しぶりにまったりとした時間を過ごせたから、本当はベッドまで辛抱するつもりだったのだが、この様子だと無理そうだ。


アンダーテイカーはマリアンヌの両頬を包み上を向かせると、唇を重ねて強引に舌を侵入させた。


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