第17章 最終章・君は小生の宝物
アウローラ学会の活動に目をつけたオシリスという企業に依頼された裏の実験がカンパニア号に乗る目的だったが、現役の死神にセバスチャンとシエル…
様々な邪魔が入り混戦状態だった。
そしてその後いったいどうなったのだろうか…
アンダーテイカーがデスサイズで戦い、セバスチャンのシネマティックレコードを見て……
そして船が傾き、海水が流れ込んだあたりまで覚えているが、その後はいったいどうしたのだろうか?
「(………あっ!!)」
なかなかその先が思い出せなかったが、今アンダーテイカーが言った“背中は痛まないかい?”という言葉でピンと閃くように記憶が戻ってきた。
「何か思い出せたかな?」
マリアンヌの反応を見て、その愛しい頬を撫でながら声をかける。
「(は、はい…私は確か……死神のグレルさんに…デスサイズで背中を切りつけられました…そこから記憶がありません…こ、ここはニューヨークですか??)」
「ちゃんと思い出したみたいだね〜。そう、君はあのマダム・レッドをの執事をやっていた死神君に背中を切られたんだ。君が、自分の意志の力でシネマティックレコードのENDマークを消したのを、あの若造君は小生の仕業だと勘違いをしてしまってね…あんな事になってしまった。…ごめんよ?痛かっただろう?」
「(そ、そんな事……アンダーテイカーさんのせいではありません…)」
「いいや……小生のせいだよ……君は正真正銘人間なのに、小生の仲間だとアイツらに勘違いをさせてしまったからね……そのせいで君は大怪我を負い、長い時を眠ったまま過ごすことになった。でも、無事に目が覚めて本当によかった〜。」
長い時を眠ったまま過ごした。
長い時とはいったい自分はどのくらい眠っていたのだろうか。
そもそも、何故そんな状況になったのか。
マリアンヌには1つ思いあたる事があり、おそるおそる問いかける。