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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第5章 死神は御満悦






「(……ん……んん…どうしよう…気持ち…いい…)」


吐息を漏らしながら何度も向きを変えて舌を絡ませると、自然と下半身が疼いてきてしまう。
心身共に健康を取り戻したマリアンヌは、心の傷を埋めるためでなく、本能のままにアンダーテイカーを求め出していた。


そっと唇を離して至近距離のままアンダーテイカーの様子を伺うと、その黄緑色の燐光も熱を帯びている様に思える。



「マリアンヌ、感じちゃったかい?」




意地悪っぽく言っているが、アンダーテイカーの方も少し余裕が無いようだ。

軽く顔をしかめると、スカートの下にスルスルと手を擦り込ませ、マリアンヌの太腿を撫で回す。




「(あぁん…!!ダ…ダメ………)」



少し冷たいアンダーテイカーの指先が太腿を這えば、疼き出した下半身にゾクゾクとした快感が走ってしまい、マリアンヌはビクッと背中をしならせると、落っこちないように思い切り肩を掴んだ。



「マリアンヌ…小生これでも我慢をしていたんだ。そろそろ…抱いてもいいかい?」



その切なげに懇願する視線はマリアンヌの胸にグサリと音を立てるように刺さった。



「(……アンダーテイカーさん…)」


やはりアンダーテイカーは自分の体調を気遣い今まで我慢をしてくれていた。
そんなアンダーテイカーの優しい気持ちに触れてしまえばもう答えなど決まっている。



マリアンヌとて、元気を取り戻した身体で存分にアンダーテイカーを受け入れたかったのだ。



「(あ、あの……我慢をさせてしまって、すみません。私もアンダーテイカーさんが、欲しいです…だから……)」



そこまで指で綴ると顔を真っ赤にして俯いてしまったが、もうこの沈黙は肯定で良いだろう。



「イッヒッヒッ、マリアンヌは可愛いなぁ。」



アンダーテイカーはニタリと不敵な笑みをこぼすと俯いてしまった顎を掴み上を向かせた。

そして耳まで真っ赤に染まってしまったマリアンヌの可愛い顔にゆっくりと唇を近づけたのだが……




その時だった





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