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私の本丸

第23章 天使な小悪魔




~ * 天使な小悪魔 * ~


主「二人で食べてるの?」

薬研「おう大将、待ってたぜ」

燭台切「やあ主。結構絡まれていたみたいだけど…大丈夫?」


絡まれてた…ああ、きっと三日月の事だろう。
成る程…あれは端から見ると絡んでいる様に見えるのか…。
苦笑いを零し、一つ頷いた。


主「ん?ああ、大丈夫。それより、燭台切はお酒飲んでる?」

燭台切「ああ、ちゃんと頂いてるよ」

薬研「おい大将、何で俺っちには聞かないんだ?」


俺っち再び!キタコレ!!!
あああ…何でこんなに可愛いんだろう。


主「も~~~、薬研可愛い~~~!!」


薬研をぎゅっと抱き締め、頬擦りをする。
ああ…ほっぺもぷにぷにしてる。身長だけだと、中学生位な薬研だが、顔立ちはキリッとした小学生に見えてしまう…。
ああもう…可愛い!


薬研「全く…学習しねぇな、大将は」


その声はあの耳元で聞いた低く艶めいた声で、ドキンと鼓動が跳ねる。
そっと膝に触れて来た右手を、スカートの裾から差し入れて来る。
え…えぇぇぇ!?


主「ひ……んっ…くすぐっ…た…っ」

薬研「火を点けたのは大将だろ?」


耳朶に甘く噛み付き、耳の軟骨部分に舌を這わせていく。
ぬるっとした柔らかな感触に、ゾクゾクと擽ったさに似た甘い痺れが、背中を走る。
ふるふると身体を震わせていると…。


薬研「何だ?こんなんでそんな顔してたら、この先に触れたらどんな顔するんだろうな…?」

主「え…ちょ、待っ…!?」


太股に触れていた手を、足を伝いながら更に奥へと差し入れて来る。
不安と擽ったさに、身を捩るも左手で肩を押さえられて逃げられない。
頬が異常な迄に熱を持ち、まるで発熱しているかの様に思考がぼやける。
じわり、と目尻に涙が浮かぶ。


燭台切「さあ、子供はそろそろ寝る時間だ。薬研君、おいたはそれ位にしておこうか…?」


薬研の腕を掴み制してくれたのは、真っ直ぐに薬研を見据える燭台切だった。
安堵の溜め息を吐き、私は外の空気を吸いに広間を出た。


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