第14章 新しい家族
主「加州、そんな顔しないで?もう…大好きだぞぉぉぉ、加州ぅぅぅ!」
加州「主、もっと言って。もっともっと愛してるって言われたら俺、幸せになれるよ?」
少し顔を俯きにし、上目遣いで見詰めてくる加州。そんな彼の表情は可愛くもあるが、同時に鼓動を跳ねさせる位には男を意識させた。
思った以上にぎゅっと抱き締め返されていて、逃げられない。
頬が熱くなってくる。
主「もう…加州は甘えん坊さんだね」
そっと加州の額に口付けを落とした。
途端、くいくいと僅かに引かれた袖…目を向けると。
小夜「……その人ばかりずるい、です」
少し恥ずかしそうに目を逸らしながら、呟く小夜の姿。
か、か、か…可愛過ぎかよ!?
主「小夜ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
加州の腕からすり抜け、小夜を抱き締めた。
なんて可愛いんだ、天使か?君も天使なのか!?
そうか…うん、知ってた。
こんのすけ「さ~~~~~に~~~~~わ~~~~~~っ!?」
ビクッ。
再び姿を現したこんのすけが、物凄い形相で睨んでいる。
主「け、顕現だね。ちゃんと覚えてるよ、やだなぁ。大丈夫大丈夫…」
こんのすけ「覚えているならば、今すぐにやりなさぁぁぁぁぁぁぁぁっい!!!」
…………。
こんのすけの一喝で、私は審神者部屋に戻って来ていた。
この刀が…太刀。
新しい子もそうだけど、今日から家族が増えた事だし…お昼ご飯どうしようかな?
主「ま、何はともあれ…だよね」