第3章 ギークと幽霊夢主の話
なまえの家は遠いところにあるから寮に住んでいる。
好きな音楽はレトロな音楽。
初めてこんなに話が通じる人ができた。
なまえと話していたらいつの間にか日が暮れていた。
カーラ「そろそろ帰らないと。なまえ、早く出よ……」
なまえはいなくなってた。俺にあいさつなしに。
きっと急いでいたのだろう。
オレは暗くなった道を走って帰った。
なまえと出会ってから学校がすごい楽しくなって、ランチの時も、ブラザー達といるよりもなまえといる方が多くなった。
なぜかほかのクラスメートはなまえの存在に気づいてなかった。
でもオレだってクラスメートには無視されてる。
それになまえに気づいていないなら、彼女のことを独り占めできる、といった気持ちまで芽生えてた。