第9章 初めての朝
ズキッ
酷い言われように、ゆうきの目から涙が溢れる。それでもなんとか泣くまいと、自分よりかなり身長の高い留三郎を涙目で睨みつけた。
食(なんかこいつ見てるといじめたくなってくるな。)
留三郎は片手の拘束を外すと、ゆうきのブラジャーをグイッと上にずらした。
「なっっ!嘘っ!//」
食「プッ。なぁ、こんな貧相な身体で誘惑はないだろ(笑)」
「うっ。だから誘惑なんてしてませんってば…」
留三郎の言葉にとうとうゆうきは涙を流した。
ピンッ…
「ひゃん!」
留三郎はゆうきの胸の先端を、デコピンの要領で軽く弾く。
ピンッ、ピンッ、ピンッ…
「あ、やんっ、あぁ!////」
「感度だけは一丁前だな(笑)あーっと、帰ってきたな。」
ガラッと部屋の障子が開いて、この部屋のもう1人の住人が帰ってきた。
善「ちょ!留!!何してるの?!」
部屋の真ん中には半裸状態で涙を流すゆうきと、明らかに泣かせた犯人であろう留三郎が立っていた。
食「別に。こいつが制服の着方がわからないんだと。」
善「それがどうして泣かせることになるのさ。」
「私が…何回やっても着方を覚えきれなくて。情けなくて泣いちゃっただけなの(笑)驚かせてごめんね、伊作君。」
ゆうきが乱れた衣服を直しながら答えた。
善「ゆうきちゃん…。」
食「……。」
食(何でこいつ俺を庇ったんだ?)