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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


俺は本当にいい妻を持った…

医大で知り合ってから8年。
最初見た時から綺麗な人だと思っていた。

想いを伝えるまでに時間はかかったが玲子とこの先の人生を送れると思うと柄にもなく顔が緩んだ。

今日のラッキーアイテムを眺めて運気の補正がしっかりされていないことを咎めたくなるが仕方ない。

今日のかに座は12位だと独りごちた。


今日は夜勤で日中は一緒に過ごせる

「みさきちゃん元気そうで安心した」

「そうだな」

「あたし、みさきちゃんには絶対幸せになって欲しいって思うの」

友人たちの送ってくれた結婚式の写真を見ていると桃井と笑うみさきが写っている。

かつての酷い状態を思い出すと条件反射のように眉間に皺が寄る。

肉体的にも精神的にも苦しい時期があって、みさきは恋愛を遠ざけているようだった。
火神も俺も玲子もみさきに、人としてはもちろん、女性としても幸せになって欲しいという思いは変わらない。

自立して手に職をつけて一人でも生きていけるかもしれない。
めいっぱい愛情をかけてくれる両親がいて寂しくはないのかもしれない。

だがそれでも、どんな時でも寄り添い愛してくれるパートナーを得ることは人生をより色鮮やかにしてくれる。
そして、自分自身が同じように相手を大切に思えることで、心休まるあたたかい場所ができる。

別に結婚や恋愛が全てだとは思わないが、人生は誰かと分かち合うことでより楽しく彩り豊かになる。

幸せになることを放棄しないでほしい。
みさきは何も悪くないのだから…


「そうだな。みさきには幸せになる権利があるのだよ……勿論玲子にも」

キスをするとにっこり笑ってこっちを見つめ返してくれる、俺の最愛の女性。

「真太郎だって同じだよ」

そしてキスを返して俺を幸せで満たしてくれる。


やはり、分かち合える人がいる人生はいい。

月並みではあるが“苦しさは半分に喜びは倍に”そういう人生を送れる相手をみさきには見つけてほしい。
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