• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


あの日、青峰から話しかけたことも、引っ張りすぎたと青峰から謝ったことも、緑間の二次会で楽しそうに話してたことも、今までの青峰からは考えられなかった。

アメリカで青峰の彼女に会ったこともあったけど、あんなに優しい顔はしてなかった。





みさきが運転席に乗り込むと両手で頬を抑えてデカく息を吐いて、少しの間目を閉じて、口元は照れた時のいつものあれ。


本人は俺に気づかれてねぇつもりなんだろうけど、青峰におやすみって言われて照れてんだってことは言うまでもなくて、それがすげー可愛い。




何となく、少しだけ複雑な気はするけどこれでいい。
みさきが少しでもいい方向に変われたら、相手は俺じゃなくていい


みさきが心から好きになれて、信頼できて
相手が何よりみさきを大切に思って、寄り添う男なら
俺は喜んで送り出す。



みさきが青峰の前で緑間を“真太郎”って呼んだ時の青峰の驚いたような顔と、そのあとの勘ぐるような視線が何か勘違いさせたんじゃねーかと思って心配したけど、さっきの青峰を見る限り取り越し苦労だったみてぇで安心した。

深呼吸しながらいつもよりゆっくりハンドルを切るみさきが頑張って運転に集中しようとしている姿がかわいくて、ニヤける口元を抑えた。



青峰のところに行っちまうまではもう少し俺が見守ってやるから……

だから怖いことも、不安なことも全部吐き出して先に進んで欲しい。
過去を振り返るばっかじゃなく、幸せな未来を手に入れるために。
自分の人生をよりよいものにするために頑張れ





いつだって俺はお前の味方でいるから。




/ 1753ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp