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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


みさきがいなくて暇を持て余す俺に青峰からメッセージがきた

(暇だろ。バスケしよーぜ)

人を暇人みたいに言いやがって
まぁ実際暇だけど

「なんで俺が暇だって決めつけてんだよ」

「あ?昨日さつきが黒須と黄瀬の女で買い物だっつってたから」

「どこ行くか聞いたか?」

「聞いてねぇ。どこ行ったってさつきの買い物の長さは異常なんだから聞いても聞かなくても変わんねぇだろ」

確かにそれはある。
桃井は異様に買い物が長いってことを青峰は高校の時から愚痴ってた。

ほんと、変わんねぇな…

「なんで女はあんな買物長げぇんだよ」

「知らねー。けどみさきの買い物は化粧品以外なら男並みに速いぜ。しかも、今日あいつ予定忘れてて出かけるまで20分で用意してた」

「ハハハ‼最高じゃねーか‼」


青峰が女の話題で笑ってるなんて激レア。
雪降るんじゃね?



「あ、コートどこ行く?」

「改修したっぽいから秀徳んとこのコートでいいだろ。もうそこ向かってる」

「いや……そこはナシ。総合体育館みてぇなとこの近くにあんだろ。そっちにしよーぜ」

「はぁ?先言えよ!遠回りになったじゃねーか」


舌打ちしたり文句を言いつつも青峰が運転してくれて、ストバスのコートに着いて何度か1on1をやったけど勝てねぇ。
チームプレイならいざ知らず、1on1でこいつに勝てる奴はNBAでもいないに等しい。

肘に負担がかかるから、体をほぼ倒して打つフェイダウェイは乱発して来ねぇけどアジリティは決定的に敵わない

高さでは勝ってんのに、空中戦でも勝てねぇ
どっからでも打てるから体勢崩しても意味ねぇんだよな…こいつの場合。
青峰はゴールまでの距離感が体に染み付いてる。

どこにいても、どの体勢でも、確実にゴールを決める。
おびただしい量の練習と、何より上手くなろうとする気持ち。
ゴールを決めて点を稼ぐのは自分だという強い信念。

キャブスはかつて、PFが機能してないとまで言われた。

青峰はそれをひとりでひっくり返した。


NBAに青峰が来て、初めての対戦
チームとしては勝ったけど、ポジションで見れば多分俺は負けてた。

NBAに入ったのは俺が早かったけど3か月の違いなんてないも同然。
高校で初めてやった時ほど歴然とした差を感じなくても、勝てるイメージは未だに湧かない。


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