第4章 揺れる心
帰宅してあまりの疲労感にドレスも脱がずにソファに座り込んだ
疲れた…
楽しかったけど、もう物凄い疲れた。
明日は3か月ぶりの完全オフ。
「もう寝るか?」
「お風呂入る。指輪外してくれてありがと」
「いいって。風呂明日にしろよ。溺れるぞ」
「んー…分かった。顔だけ洗ってくる。ハンガーいつものとこだからタキシードかけて」
私は模様替えをしないから何度もうちに来ている大我にあれこれ説明する必要はない。
メイクを落としてリビングに戻ると大我が紅茶を淹れてくれていた。
あたしのことを何でも知っている幼馴染。
「久しぶりだね」
「なんだよ急に。今日1日一緒にいただろ?」
「そうだけど違うの」
「よくわかんねーな。飲んだら寝ろよ。疲れてんだろ」
一緒にいると落ち着く
親とも兄弟とも違うあたしの片割れ。
「大我はまだ寝ないの?」
「俺はシャワー浴びる。時差ぼけのせいでまだ寝れそうにねぇんだよ」
「分かった。じゃああたし先に寝るから、大我はあたしのベッドね」
パパは忙しくてあんまり来れないけど、ママはたまに日本に来てくれるからママの部屋もある。
寝るのが大好きなあたしは、一人で寝るくせにキングサイズのベッドを買ったから大我が来たときは貸してあげることにしてる。
だって大我の方が大きいから。
「サンキュ」
「手前のクローゼット開けないでよ」
「今更お前の下着見たところでなんもねーよ。ばーか」
大我が帰国してる時はあたしたちはいつもこうやって一緒に過ごしてる。
「じゃぁ先寝るね。おやすみ」
「…おい」
「ん?」
「…火傷しなくてよかったな」
「っ……ほんと、青峰さんには感謝してる」
急にあんなことを言われるなんて思ってもいなくて、驚いて反応が遅れたけど何とか平静を装った。
だけど大我には多分バレてる。
ベッドに入って目を閉じたけど全然眠れない。
大我があんなこと言うからまた青峰さんの事思い出しちゃったじゃん。
やめてよね。
お風呂で気分転換するにも大我入ってるし、紅茶でも飲も。
ベッドを出てリビングに戻って、紅茶の為にやかんでお湯を沸かした。
何も音がないと考えちゃうからテレビをつけたのに、つまらなすぎて余計に考えちゃうから入れっぱなしのDVDを再生させた。
再生されたのは海外の恋愛ドラマ。