• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

ホテルに戻って荷物を片付けるとまたカウチに寝っ転がった。
このカウチが相当気に入ったらしく、ほとんどそこにいる。

仕事じゃすげぇテキパキしてんのに、オフになるとほとんど寝っ転がってんじゃねぇかと思うくらいゴロゴロしてる。

取り繕うとか猫かぶるみてぇなとこが全然なくて、自然体で、俺が今まで付き合ってきた女達とは全然違う。





ハンプトンをチェックアウトさせた事で黒須がここから出ていかないことは確定してる訳で、少しだけ強気に出た。


本気で拒否されたらやめるつもりだった。



顎に触れて、俯いてた顔をあげさせると

抵抗はされなかったけど……



やべぇな。

その顔はマジでやめろ…
ウルッウルの目と赤い顔、いつもよりトロンとした目と下がった眉、下唇を少しかんでる艶のある上唇

ヤってるわけでもねぇのになんでそんなエロい顔すんだよ…
ほんとに抱きたくなるからマジで勘弁しろ

こっちに呼んだからには理性との戦いだとは思ってたけど、そんな顔するなんて聞いてねぇぞ


とにかく落ち着け
頑張れ俺の頼れねぇ理性

本気で拒否してこないものの、中々一緒に寝るのを承諾してくんねぇ黒須に、手は出さねぇって真剣に伝えた。


本心では抱きてぇけど、適当に誰でも良くて抱いたと思われたくねぇし、
こんな初心な黒須に好きとも言ってねぇうちに手なんて出したら全て終わる

それに、火神に焦るなとか言われたからまだ伝えるつもりもねぇ。
目をうるうるさせて、真っ赤になりながら「怖いことしないで」って言う黒須を見て何故か守りてぇって思えて、強めに抱きしめて約束をすると、めちゃくちゃ小せぇ声だったけど一緒に寝る事を了承してくれた。

すっげぇ嬉しい

でもこのまま抱きしめてんのはちょっと都合が悪りぃからバスルームに入って自分を落ち着かせた。

そして、黒須の言った“怖いこと”って言葉がすげぇ引っかかった
まぁ初恋なら未経験で怖いってことなのかもしれねぇけど、火神や緑間の件もあるしな。
何かしらのトラウマと考えた方が合点がいく。

何があったのか知りてぇけど、自分から話してくれるまでは気付いてねぇ振りをすると決めてバスルームを出た



今日は早めにベッドに入りてぇ

当然何にもしねぇけど、ハグさせてくれんならそれはする
/ 1753ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp