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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


青峰君好きな人いるんだ…

最初あからあたしが恋愛対象外なんて分かってたけどやっぱり胸がチクチク痛む。

さっき連絡の相手ってその人なのかな…

「それに、別に26で初恋だっていいだろ?人を好きになるのなんて誰かに強制されてすることじゃねぇんだからそれぞれのタイミングがあって当たり前だ」

「そう思ってくれるひとがいてよかった」

なんか青峰君と大我って考え方が似てる時がある。大我に“恋愛はいつするかじゃなくて誰とするかだろ”って言われたことを思い出した。




「それより、そのでかいバッグ仕事にって書いてあるけど何に使うんだよ?」

「メイクって結構荷物多くて、小さいバッグだと入らなくてこういう大きいバッグがすっごく便利なの。あたしずっとこれ欲しかったけどまだ分不相応だなって思って買わなかったの。30くらいになってもっと自分の仕事に自信が持てたら買おうかなって」

「全然分不相応じゃねぇよ。自分の仕事を客観的に見て、しっかり成果出して実力で稼いでんだろ?だったらそれくらいいいもの持ってたって全然ありだろ。もっと自分を評価してやれ」



プレゼントを開けたとき、まだ持って歩くには早いって思ってたけど青峰君に言われて次の仕事から使おうって決めた
それにBOSSだって“仕事に使いなさい”ってプレゼントしてくれたんだから使わなかったら失礼だよね
期待してくれてるって思っていいのかな?


「てゆーかBOSSってほんとあたしのこと何でも分かっちゃってて怖い。今までこれが欲しいなんて一度も口に出したことなかったのに何で分かるんだろ…」

「世の中には妖怪並みに人の気持ちを悟るのがうまい奴がいるんだよ」

「青峰君の友達にもいるの?」

「高校の時の2つ上にいたんだよ」

「青峰君ってさつきと高校一緒なんだっけ?」

「あぁ。腐れ縁だ。お前は高校もこっちか?」

「あ…うん。あたしは23までずっとロスだったの」

ずっとロスなんて嘘ついちゃった…

高校の話題にならないようにしてたのに…


本当のことを言う勇気がなくてそのまま言葉を繋げないでいると大きな手がふわりと髪に触れた








「髪、染めてたんだって?」

笑ってあたしの髪を指に絡ませて遊んでるけどブロンドに憧れてたなんて知られるのちょー恥ずかしい!
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