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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

アレックスにスカイプで連絡をするとネロが俺の声に反応して画面に映り込んできた

『いい子にしてるか?』

『まぁいい子かな。お前の持ってきたおやつ気にってるらしい』

『それ俺が買ったんじゃねぇんだけどな』

ネロが俺を見て鼻をキューキュー鳴らしてすげぇ画面に近づいてくるからドアップになって顔が見えねぇ。


『戻ったら遊ぼうな』

ドアップになったネロの画面を撫でて話しかけると、少し離れてきょろきょろしながら尻尾を振ってるから言ってることが分かってるように見えた。


ほんと可愛い奴…


『こっちのことは気にしなくていい。うまくいくといいな』

『あぁ。まぁ時間はかかりそうだけどな』

アレックスにはネロを見てもらうから黒須に会いに行くってことは伝えてあった。

火神の幼馴染だから知ってると思って名前を出したら案の定知ってて驚かれた。

俺が女に会うためにネロを預けるなんて今までなかったから俺が黒須を好きなことはすぐにバレた。



黒須がバスルームから出てくる音が聞こえてアレックスとのスカイプを切り上げて入れ違いで入ると黒須の髪と同じすげぇいい匂いがした。


洗面台に置かれたシャンプー類はホテルが用意したものじゃねぇ。
あのサラサラの綺麗な髪を保つためには決まった手入れがあるらしい。

女は色々使うものが多くて大変そうだけど男はマジでラク
禿げなくて綺麗になりゃ別に何でもいい


いつも通りにホテルが用意したシャンプーとボディソープで洗ってバスルームを出ると、黒須が何か考え込むようにテレビを見てため息を漏らしてた
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