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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰


黒須はしっかり教育されてるのか場数を踏んでんのか分かんねぇけど、すげぇ綺麗に食べるし所作がめちゃくちゃ女らしい。

ナイフとフォークで器用にエビを剥いていい顔してパクパク食って

綺麗に食うけどちゃんと料理も味わってる


「おいしいね」

「うまいな」



ゆっくり食いながらニコニコしてる黒須を見ると、ひとりで食うよりも旨い気がした



黒須は自分の見た目が子供っぽいと思ってるらしいけど全然そんなことねぇ。

俺からすれば空港で黒須を貶めてた女たちのほうがよっぽどガキくせぇ


黒須は自立してて落ち着いてるけど、嬉しかったり旨いものを食った時の反応がすげぇ可愛い。

だから人と比べて卑下しなくていい。


俺に言われても別に嬉しくもねぇかもしれねぇけど、俺はちゃんと女らしいって思ってることを伝えたら黒須の普段よりも女っぽい顔にこっちが追い込まれた


…ホントやめてくれ。


赤い顔ででかい目をぱちぱちさせてシャンパンでぬれた唇を緩くかんで…


うつる…

黒須の赤面は感染する

普段他の女に見られたって別に何ともねぇのに、黒須に照れた顔されるとマジで照れるからその顔やめろっつったのに変な勘違いして、勘違いさせたままだと都合が悪りぃから誤解を解くと、またさっきと同じ顔して俺を見てくるからマジで見てられねぇ。


これわざとやってんのか?


わざとだったら大成功だ。
この無自覚‼



このままじゃ追い込まれてどうしようもねぇし、もう料理も食い終わってたから席を立って窓際で余った酒を飲むことにしたけどそれもマジで大失敗だった。



「すっごいきれい!青峰くんも見て」


宝飾店のイルミネーションを見て目をキラキラさせて、嬉しそうに笑ってて可愛すぎる

目がヤバい
うるうるしすぎ




「すげぇ目綺麗だな」


泣いてる訳でもねぇのにキラキラウルウルさせて、あまりにもウルウルしてるからつい本音が漏れると、黒須がびっくりしたような顔してその後にまた赤くなって目を伏せられた。


目を見たらやべぇんだけどすげぇ見てぇ


吸い込まれそうな程綺麗な瞳と真っ白な白目



目を伏せたまま全然こっち見ねぇから頬を触ってこっちを向かせようとしたのに全然見てくれねぇどころかもっと下を向かれた



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