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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


外でディナーは出来ないからルームサービスをとる事にして最初に乾杯するお酒を一緒に選んだ

それと前回の失敗を教訓に軽くつまめる物も選んで一緒にオーダーした



一緒にって言ってもシャンパンはほぼあたしの好みだけど、一緒に飲むって言ってくれるのが嬉しかった
レディファーストが当たり前なんて思ってないけど、こうやって当然みたいにやってくれるのはすごく嬉しい気持ちになる



「「乾杯」」

「仕事お疲れ」

「ありがとうございます」


届いたシャンパンとカプレーゼ、トリュフブラータですごく贅沢な乾杯をさせてくれた


フルートグラスの中できらきらと泡が立ち上って、見てるだけでもすごく綺麗で気持ちがふわふわする



アイスのロゼなんて置いてあるところの方が少ないから味を楽しみたくてグラスに口を付けると鼻に抜ける香りとフレッシュな甘さとパチパチ弾ける小さな炭酸が堪らない


「おいしー!」

ちゃんと適温になっててすごく美味しい。


ちょこちょことつまみながらお酒も飲みながらメニュー開いて今日のお夕食を一緒に選んだ



「エビにするか?」

前回エビが大好きって言ったことを覚えててくれてるんだ…

青峰君にとっては相手の好き嫌いを覚えるってことは別に特別なことじゃないのかもしれないけどあたしの事を知ってもらえてるってことが嬉しかった


「うん!エビ食べたい」

「和食もいいなー」

「このシャンパンと和食じゃ微妙だろ?(笑)それに和食なら日本が一番だ」

「それもそうだね(笑)フレンチもエビある?」

「ある」


ドゥミセックのシャンパンがいいって自分で言って呑んでるくせに和食とか頓珍漢を言うから青峰君に笑われて、結局フレンチにすることに決めた


ルームサービスだから堅苦しく前菜~とか順番は気にせずに食べたいものだけしか頼まない


「あたし、あの前菜によく出てくるゼリーで固めてあるのが苦手なの」

「割と好き嫌いすんのな」

「でも内緒だからね。さつきとかに言うと“なんでも食べないと大きくなれないよ”とか言うの。もう成長期じゃないのにね!」

「ははは!さつきは割と身長もあるからな。紫原なんて野菜食ってねぇけどデカいぜ」


好き嫌いをいつもは隠すのに一緒にメニューを選ぶからかあたしもついつい正直になってしまって次々と青峰君に好き嫌いがばれてしまった
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