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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


「んー、どうだろな」

「臆病なの?」


難しい顔をして声が沈んだから仲良くなるのは難しそうだなっていうのは感じた


「いや、そうじゃねぇんだけど…楽しい話じゃねーんだけどいいか?」

「あたし聞いていいの?」

「あぁ」



青峰君の声色と顔から何か訳があるんだっていうのはすぐに分かって、何となく身構えてしまったけど聞かせてくれるなら知りたかった




「元々ネロは俺の犬じゃねぇんだ。そん時付き合ってた女が連れてきたんだけど、そいつのマンションはペット禁止だっつって最初から俺の家にいた。その女は世話とかするタイプじゃねぇし気が向いた時に軽く撫でてる程度で、世話は俺とかハウスキーパーがして、俺が試合で留守する時はアレックスに任せてた」


もらったって雑誌では書かれてたからプレゼントって意味だと思ってたけど…そうじゃないんだ…

それに、動物をプレゼントしたってことは青峰君が欲しいって思ってたからプレゼントにしたってことだって勝手に解釈してたけど、それも違うんだ


「だからネロもそいつにはあんまり懐かなくて、可愛いと思えなかったのか知らねぇけど別れるときにネロを連れてかなかった。だからなのかネロは女が嫌いになっちまって……一時期アレックスにも唸ってた。人間の勝手な都合でトラウマを植え付けちまったんだよ」

「そうだったんだ。それじゃぁあたしの事も好きになってもらうのは難しそうだね…」

動物だってちゃんと心がある

そんな風にされたら人を信用できなくなるし青峰君以外には懐かないかもしれないっていうのも納得だった


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