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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰


黒須は初心ってだけじゃねぇ


何となく男と話すときに身構えるような感じがある

確信がある訳じゃねぇけど…
チップを渡す相手が男か女かで明らかに態度が違う


だから少しでも警戒心を和らげさせたくて、何もしねぇってことを約束すると、誰が吹き込んだのか俺が女と朝まで過ごさないことを知ってたからすげー驚いた



SEXは嫌いじゃねぇけど女と寝るってのはどうしてもできねぇ
抱いた後ベタベタされんのがすげぇ嫌いだし一人で寝ねぇと休んだ気がしねぇ



別れた理由で一番多いのはそれだった

買物付き合って、飯食って、望むだけイカせて、欲望を満たしてんのにその後までベタベタされんのはすげぇ苦痛だった。

睡眠ぐれぇ好きにさせてくれっつっても帰らねぇ女を部屋に残して帰ったこともある



同じ空間で寝て起きた時に自分以外がいるってのも何となく嫌だった。
だから俺は付き合ってても家は教えねぇし朝まで一緒にはいねぇ





だけど黒須と俺の部屋で飯を食った日、俺は黒須を帰したくなかった


寝落ちだったとしても俺は黒須といたかった


一緒にいたくなけりゃ他のホテルでいくらだって部屋を取れたけどそうしなかったのは俺が黒須といてぇって思ったからだった。

勝手だって思われるかも知れねぇけど黒須に嘘ついたり誤魔化したりすんのは嫌で、事実を隠したり捻じ曲げて、いつか本当の事を黒須が知ったらそっちの方が心証が悪りぃ


何よりも黒須には嘘をつきたくねぇ
だから聞かれたことを肯定して認めた。


そしたら何を勘違いしたのか自分が邪魔なんじゃねぇかって思ったらしく我慢しないで欲しいってことを念押しされた



黒須は全然わかってねぇ

俺はお前といたいからNYに来てんだよ

何で気づかねぇんだ?


タキシードが欲しいだけなら式場から送らせればいいんだって事に何で気づかねぇんだよ…


鈍感だな(笑)



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