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最愛 【黒子のバスケ】

第25章 起憶


「前に連絡先教えてもらえなかった腹いせに、嫌味でも言いたくなった?あんたもカレンも身の丈身の丈って…あんたさ、みさきの身の丈知ってんの?言っとくけど、あんた程度じゃ逆立ちしたって身の丈に合わないから」

とげとげしい、怒りを含んだ美緒の声。

美緒たちの会社には頻繁に出入りしてて、美緒たちを経由して連絡先を聞かれることはごくたまにあった。
だけど、彼がそうだったということは知らなかった


「は?別に俺は事実を言っただけだし。あんな風に現場荒らされたら迷惑なんだよ」

「へぇ…セクション違うのに迷惑とか、あんたがこの現場の中で自分がどんだけ重要だと思ってるか知らないけど、メイクはみさきいなきゃ回んないから」

このプロジェクトに無駄な人員なんていないことは美緒だって分かってるはずだし、迷惑をかけたことは事実だからあたしが謝らなきゃいけない場面なのに、美緒はあたしにその隙を与えずに一気に捲し立てた。


「しかも、人目がないのをいいことにあの件持ち出すって何?現場を故意に荒らそうとしてるとしか思えない。この件はチーフに報告入れるからそのつもりで」

「ちょっ…美緒、 あたし別に大丈夫だから」


これは別に無理してるとかじゃなくて、本当にこの程度のことは問題ない。

あたしはこの人に何かを言われたからって別に青峰君との個人的な関係を変えるつもりはない。
嫌味程度なら今の精神状態でも充分聞き流せる。


「聞いた以上無視はしない」

相手から目を反らさずにピシャリと言い放つ美緒に、バツが悪くなったのか、彼は舌打ちをして部屋を出て行った。


「美緒。あたしホントにあれぐらい平気だから」


彼が見えなくなるまで睨み付けるように見ていた美緒に声をかけると、くるりとあたしに振り返ってニンマリと笑った。












「ねぇ……さっきの、真実味あった?」

いたずらっ子のように笑う美緒は、本当は中野チーフに報告するつもりなんてないんだって分かって緊張が緩んだ。


「もー…びっくりした。……でもありがとう。嬉しかった」

「あのね、身の丈に合わない恋人なんて存在しない。お互いがお互いを選んでる。みさきが頼んで付き合ってもらってるんじゃなくて、彼自身がみさきを選んだの。だからあんなの気にしない。」

「うん。ありがと」

「青峰さんはみさきの事誰よりも大切に思ってる」
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