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最愛 【黒子のバスケ】

第25章 起憶


みさきと寝ると朝ベッドから出たくねぇのはいつものことだけど、今日はいつもよりももっと出たくねぇ。

撮影なんかすっぽかして、ずっとここでこのままでいたくなる。


「青峰君、遅れちゃう」

「用意早えーんだからあと5分はいいだろ」

「お化粧する時間が足りなくなっちゃう」

「そのままでも綺麗だから今日はすっぴんで行け」


俺がそう言ったって絶対ぇすっぴんでなんて行かねぇのは分かってるけど、すぐには離したくねぇんだからしょうがねぇ。

それに、服を着てりゃ無理矢理でもベッドから出るだろうけど、今は着てねぇから身動きが取れなくて困ってて可愛く反抗してる。


「そんなやる気のないメイクはパットにクビにされちゃうの」

「チーフはお前だろ。ゲストがチーフをクビにするとか聞いたことねぇ」

「この現場だけじゃなくて弟子をクビになっちゃうって事!」


んな訳あるか

こんなに実力のある弟子をそう簡単にクビにする訳ねぇ。
パットは本気でお前を自分の右腕だと思ってる。
あたしの弟子はすごいでしょ?って顔に書いてあって態度にも出しまくってる。

過密スケジュールの中、弟子が頭やってる現場にゲストとはいえ従う側で入るなんて相当認めてなきゃしねぇ。
クビになんてならねぇよ。


とは言っても、仕事の前のルーティーンはあんまり崩さねぇ方がいい。


「チッ…しょーがねぇな。離してやる」

「……んー……やっぱり……あと……ちょっと…ぎゅ…」


このっ……

やっぱみさきは繊細なオトコゴコロが全く分かってねぇ。

せっかく離してやろうとしたのに、何でそんないきなり体密着させてくんだよ。
離さなきゃいけねぇのと離したくねぇのですげぇ揺れて、苦渋の決断で理性的な判断をして離してやろうとしたってのに。


「時間ねぇんだろ?」

「髪巻かないから、あと5分…」


このあまのじゃく


けど、すげー嬉しかった
こうやって肌を密着させてることをみさきも心地よく感じてくれて、離れるのを惜しんでくれてんのがすげぇ嬉しい。


「じゃあ、あと5分な」

みさきに言ってるようで、これは自分に言い聞かせてる

後5分

後5分は頑張れ、俺の脆弱理性

当たってるけど胸のことは考えるな
綺麗らしいけど想像するな

すげぇ柔らけぇのは分かってるけど…意識するな
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