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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


俺らが引き上げてから2時間弱

ずっと持ってたスマホが鳴って、みさきからのメッセージが入った。

(今から帰ります)


これを見るまで、みさきが帰ってきてくれねぇような気がして、すげぇ不安だった。

散々くだらねぇこと言われて、挙句に目の前でキスされて、その後もずっとバカなこと聞かれて。
もう俺となんていたくねぇって思われたんじゃねぇかってすげぇ不安で、一緒にこっちに戻りたかった。

だけどカレンに一緒に泊まってることを知られたら、今よりも状況は悪化するってライアンに言われて別々に戻るしかなかった。

だからせめて迎えにだけでも行きたくて電話をしたら、聞きたかったみさきの声が電話越しに聞こえた。


「もしもし」

鼻声だけど、声は思ったよりも元気ですげぇホッとした

けどきっと泣いてたんだろうな……

ホントごめん
バカで無力で頼れねぇ男でごめん


「迎えに行く」

「パットが送ってくれるっていうからもう車なの。だからお迎え大丈夫だよ」

「そうか……じゃあ待ってる」

「うん。遅くなってごめんね」

「気にしなくていい」


電話が切れて終話の画面
めちゃくちゃ可愛い顔して笑ってるみさき

ホントはいつだってこういう顔をさせてやらなきゃいけねぇのに…
昨日の夜は泣かせて今日は感情を殺させた。


カレンに何を言われてもみさきはずっと一定の表情で一定の返事をした。
笑ってんのに感情が全く見えなくて、恐ろしい程冷静だった。




俺のせいでまた感情が出せなくなっちまったら…
俺がみさきを好きなせいでみさきを苦しめることになったら






どんどん悪い方に偏る思考を振り払ってくれたのは、やっぱりみさきだった




「ただいまー」


ロビーまでは行こうと思ってたのに、それすらもできなかった

ぐるぐると頭を支配するさっきのキスを、どう詫びていいのか考えてるうちにみさきは部屋に戻ってきて、俺の一番落ち着く声で、落ち着く言葉を言ってくれた。



出ると時と戻った時はキスとハグ


だけど今の俺はそれをする資格がねぇ気がしてできなくて、みさきから荷物を受け取って奥に行こうと背中を向けた。


























______________________ぎゅっ………





「ねぇ…ただいまだよ。ただいま。だいき…」
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