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縁の契約を結びましょう【的場静司】R18

第7章 思い出の中の彼



私が普通の女の子みたいな暮らしが出来るなんて思いもしなかった

静司
私の希望の光

ずっと約束を守っていてくれた
温もりだけが残るその布団を軽く撫でる

今すぐ彼に会いたい
静司にあっていっぱい いっぱいこの気持ちを伝えたい
私のお友達 大切な人 こころから愛せるひと 世界を捨てたって構わない あなたとならどこへでも 忘れずに迎えに来てくれた そんな静司が心の底から大好きだと

部屋を飛び出す

いつの間にか元に戻っている格好
あなたのふとした優しさにいつも触れていた

きっとこの時間なら書斎にいるはず
そう思い扉を開ける
「静司!!」

驚いた顔押しながら
「おやおや どうしたんですか 走ると危ないですよ」

そういう彼に近づき
泣きながら抱きつく
「あ、りがとう 迎えに来てくれて ずっとずっと待ってた 静司だって気づかなくて ごめん 大好き」

そう思いを伝えると
「……… やっと思い出したのですか 本当にお寝坊さんですねは」

そう言いながら涙を見せる彼

「もう静司が何で泣くの」
そう問うと
「あなたが忘れてしまったんじゃないかとずっと不安だったんです」

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