第5章 祓い屋家業
そういう名取さんにチッと舌打ちをした静司は私の手を離す
「こんな所で油を打っていてもいいのですか周一さん どうやら彼のことがあやかしたちにバレたようですよ」
と夏目貴志が方をちらっと見る静司に
「よく言うよ おおかた夏目があやかしたちにバレるよう印をどこかにしておいたんだろう?出なきゃこの紙にこんな印がつくはずがない」
そういう彼に
「おやバレてしまっては仕方ありませんね。 ですが、今日は早々にお帰り頂きましょう。 」
そういい式を振るう静司
すると大きく丸いたぬきが狐のような存在に変化した
「静司 もういいやめて 私たちが帰れば済む話でしょう」
とたぬきだったものからでる妖力を感じ止めると
「おや 彼らの心配ですか? はの心配をしていなさい」
そういう静司に
「静司 お願いだから 帰ろ もうここに居たくない」
そういい腕をとると少し勝ち誇った顔をした静司が
「いいでしょう 帰りましょう それでは周一さん 夏目くん またいつかお会いできたらお会いしましょう」