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モデルのボーダー隊員~番外編~

第3章 年中行事〜クリスマス〜


明希視点

時間は進み夜
玉狛クリスマスパーティーが始まった。
みんなで食卓を囲み、一つ一つの料理を味わって楽しむ。いつもの料理も美味しいけど、こういった時別な日の料理は更に美味しく感じる。

「んまいんまい」
「遊真君、口元にソース付いてるよ」
「む?」
「ほら、こっち向け。拭いてやるから」
「ありがとう」

三雲隊のこれは通常運転だが、3人とも何処と無くいつもより楽しそうだ。
いつも無表情の京介も嬉しそうで、桐絵にいつもより多く嘘をついている。栞はそんな2人を見て笑ったり悪ノリしたりしている。
成人組の2人はお酒を飲んで少し赤くなっている。林藤さんは強いから、レイジさんが潰れちゃったら僕が片付け頑張らないとな。
悠一は僕と同じようにみんなを見て微笑んでいる。幸せそうな顔だなと思っていると、こっちを見た悠一と目が合う。

「どうした?」
「幸せそうな顔だなって思って」

僕の言葉に悠一は返すこと無く、少し驚いて笑みを返しただけだった。

食事が終わり、ケーキを出す前に小休止がてらプレゼント交換をする。
林藤さんはみんなの好物。
レイジさんはそれぞれに色違いの手編みの手袋。
悠一はぼんち揚。毎年これらしい。
栞はそれぞれに伊達メガネの色違い。
桐絵はそれぞれに色違いのスマホケース。
京介はそれぞれの星座のぬいぐるみ。
修君と千佳ちゃんと遊真君は3人で、日頃の感謝も込めてクリスマスカード付きのお花を。
陽太郎はみんなの似顔絵。雷神丸もちゃんといた。

「最後は明希ね!」

とキラキラした笑顔を向ける桐絵。そんなに期待しないでよ。そう言ってみんなにプレゼントを配る。部屋で開けるように釘を指しておくのは忘れない。

「さ、いい感じに休憩出来たし、ケーキ食べよう!レイジさんのお墨付きだから美味しいこと間違いなしだよ!」

甘いもの大好きな桐絵と、食べる事が大好きな遊真君は一目散に席に着く。みんなも後から席に着き、出て来たケーキを見て「美味しそう!」「サンタさん可愛い!」などの声が上がる。

「あきちゃん!もう食べてもいいか?」
「いいよ♪」
「いただきまーす!」

元気いっぱいの陽太郎に続いてみんなも食べ始める。
すると、あちこちから幸せそうな声が聞こえてくる。みんなに気に入ってもらえたようだ。ポンと頭に手を乗せられる。手の主はレイジさんだ。

「よかったな」
「はい!」
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