第22章 政宗の小姓(R18)
目隠しで表情が判らなくて、嫌がっているのか、悦がっているのか、判断がつかない。
「政宗、政宗ッ…どこっ?」
必死な声音で自分を探す瑠璃に、
政宗は蜜壺から指を抜く。
「瑠璃?」
「政宗ぇ」
見えていないのに、瑠璃の目は政宗を捉えているかのように思えた。
「目隠し…外して……」
「嫌か?」
(いつもより、感じてたクセに)
と思い残念に思う。
「嫌、です…外して…。見えなくて……」
瑠璃の泣きそうな声。
「不安です。怖いし寂しい…独りみたい……」
その言葉を聞いた政宗はハッとした。
(コレなら、誰とヤッても同じだよな…)
目隠しをしている紐に手を伸ばし、
結び目を緩め、外してやる。
不安そうに揺れ、涙の溜まった目が政宗を捉える。
「政宗、そこに居たのね…」
ホッとしたように言葉が溢れ、目に溜まっていた涙もこぼれ落ちた。