第2章 溺愛
夜の海を見つめたままピクリとも動かない女が1人。
太腿あたりまである長い黒髪は綺麗に1つにまとめられ三つ編みを施している。
「晋助おかえり」
彼女は視線を変えずに部屋に入ってきた包帯で左目が隠れている男──高杉晋助を迎える。
「どうだった?」
そう言って振り向く。
「…いつも通りだ」
「そう、」
青緑の瞳が静かに伏せられる。
「……お前のほうはいいのか。仕事放ったらかしにしたままで」
高杉は用意されていた布団の上に座り言う。
「私がいなくても問題ないわよ。…まぁ、部下達の手に負えなかったら行けばいいことだし」
「相変わらずだな」
実は鬼兵隊の艦に寝泊まりして2ヵ月近くが経とうとしていた。
宇宙最強の暗殺部隊「華乱月」の隊長である夜兎族の神音は高杉の恋人でもある。
「……こっちに来い」
高杉の言う通り神音は高杉の元へ行き隣に腰を下ろした。
そして高杉は神音に優しく口づけをする。
「ん、」
神音の口から声が漏れ、高杉は唇を離す。
角度を変えまた唇を塞がれ髪飾りも外され気づいたら布団に押し倒されていた。
「え、ちょっと…つい最近シたじゃない」
そう言って神音はチャイナドレスを脱がそうとする高杉の手を止める。
「あ?…足りねェんだよ。すぐヤレるような格好してるくせによォ」
高杉は神音の手を振り払った。
「は?別に、そんなわけじゃ…あっ」
太腿に違和感があると感じ目線を高杉からそこへ移すとニーハイストッキングが脱がされかけていた。
「ちょっとっ、晋助、…んんっ」
「うるせぇな…」
強引に唇を塞ぎそこから舌を絡ませてくる高杉に神音も舌を絡ませる。
「っん、んん、」
そして高杉はチャイナドレスを簡単に脱がしニーハイストッキングも脱がした。
神音の白くて豊満な胸が露になったがすぐに両手で隠してしまう。
「…おい、その手避けろよ邪魔だ」
「無理っ!!恥ずかしい…」
「何回見てると思ってんだ」
「回数とか関係ないし、っ」
胸を隠していた手はいとも簡単に剥がされてしまう。
ブラを上にずらされ直接胸を揉まれる。
「はぁ、んっ…んぅ、い、やだッ」
「嫌だと言う割りにはしっかり感じてんなァ?」
「んぁ、ッ…わかってるくせに、馬鹿っ…」