第4章 15分
「カカシ先輩!!いやぁぁぁあ!!そんな…!!こんな女のどこが良いんですかぁぁああぁ!」
とボタンは泣き叫んで、顔を両手で覆う。結婚するわけじゃないんだから、大袈裟だよ。
長々と喚き散らす姿に、私は苛々しながらサンドイッチを口に入れていた。
「カカシ先輩、冗談は止めてくださいよ!ど、同棲なんて……卑猥な……。花奏先輩と、とか…!羨ま……じゃなくてズルすぎです!」
テンゾウが顔を真っ赤にさせて、口元に手をやる。
「テンゾウ、冗談だからな?本気にするな。ま、ヤナギよりはオレの家の方が安全でしょ。コイツは信用出来ない」
「っ!?カカシは黙ってろ!花奏ちゃん!こんな奴の家にいたら襲われちまう。オレの家に来たらいい。空いてる家ならのんびり過ごせるし。な?そうしよう?」
カカシが襲う?……そういえば確かにがっつりと胸は触られた。
「花奏、何悩んでんだ? 三代目の命令に背く気なのか?」
「え!? カカシも、ヤナギも、なんだか目が恐いんだけど……」
どちらも真剣に見つめてくるから、何て答えればいいか困っていれば、ドアがガチャリと開く。
空気が張り詰めた混乱の中、イタチが帰って来た。グッドタイミングかバッドタイミングかよく分からない。
ただならぬ雰囲気に、居心地が悪そうに入ったイタチ。
「すみません、遅くなりました……?」
カカシはイタチが帰ってきた瞬間、巻物をポケットの中に入れて、手を叩く。
「よし、揃ったな、ろ班全員いるな?まず聞いてくれ。イタチも空いている場所に座れ」
言われた通り席に着いた途端、ソファから立ち上がったカカシは話を始めた。