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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第12章 本部入隊


「取り敢えず話を戻すぞ。藤咲と雷刃を売ってまで近界民をボーダーに入れる理由は何だ?何を企んでる?」
「城戸さんにもそれ、聞かれたなー」

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「何を企んでいる?明希...。この取引は我々にとって有利すぎる。何が狙いだ」
「別に何も企んで無いですよ。可愛い後輩を陰ながらかっこよく支援してるだけで、別にあなた方に勝ちたいわけではありません。ボーダーの主導権争いをする気もないです。ただ、後輩たちの戦いを大人たちに邪魔されたくないだけです」
「ただ、付け加えるなら...城戸さん。うちの後輩は、城戸さんの「真の目的」のためにもいつか必ず役に立つ。俺のSEがそう言ってる」

城戸さんは暫く考えて「良いだろう」と発した。

「取引成立だ。黒トリガー『雷刃』及び使用者藤咲隊員と引き換えに、玉狛支部、空閑遊真のボーダー入隊を正式に認める」

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「その玉狛に新しく入った遊真ってのが、結構ハードな人生を送っててさ、俺はあいつに「楽しい時間」を作ってやりたいんだ」

「楽しい時間」?といつの間にか復活した太刀川さんが問う。生命力凄い。

「それとボーダー入隊がどう繋がる?何か関係あるのか?」
「勿論あるさ。俺は太刀川さんたちとバチバチやりあってた頃が最高に楽しかった」
「僕も、桐絵や進さんと競いあってる時が最高に楽しかったです」

聞いてる2人が驚いた顔をする。

「ボーダーにはいくらでも遊び相手がいる。きっとあいつも毎日が楽しくなる。あいつは昔の俺に似てるからな」
「そのうち上に上がってくると思うのでその時はよろしくお願いしますね」

僕がそう言うと、太刀川さんが嬉しそうな顔をする。

「へぇ、そんなに出来るやつなのか。ちょっと楽しみだな」
「いまいち理解できないな。そんな理由で今まで隠してきた黒トリガーの存在を...あれは、お前にとっても大事なものなんだろう?隠しておいた方が良かったんじゃないのか?」
「隠したままにして遊真君の身に危険が及ぶのは嫌だったんです。あの子は強いけど、脆い面もある。その時の支えになれる人物が必要だと思ったんです」

風間さんはまだ納得してないようだけど、あの2人に会えばわかりますよ。

「あ、それと僕はS級ですけどノーマルトリガーも使いますので、ランク戦に参加します。個人で1位狙うのでよろしくお願いしますね。先輩方♪」
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