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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第7章 模擬戦と面白い子


翌日
今日も一緒に登校した僕と京介は、何故か注目を浴びていた。その視線の全ては京介への視線だろう。僕が視線を集める事なんて絶対にあり得ないし。今日も京介は人気者だなぁ。

「京介は人気者だねぇ」
「明希先輩、本気で言ってます?」
「え?違うの?」
「...マジっすか」

京介が片手で頭を押さえる。え?何で?

訳も分からずそのまま教室に入ると、「よぉ!おはよ!」と陽介君が挨拶してくれた。

「おはよう!陽介君来るの早いね」
「秀次と一緒に来るからな。アイツと一緒なら遅刻しないから助かるぜ!」

自分じゃ起きれないらしく、いつも頼んでいるらしい。秀ちゃんも大変だなぁ。

「あ、そうだ。今度は明希が起こしに来てくれよ」
「僕?でも僕、陽介君の家知らないよ?」
「じゃあ、今日の帰り一緒に帰ろうぜ!俺の家教えてやる!秀次も一緒にだしいいだろ?」
「それならいいよ」
「やりぃ!」

最近は秀ちゃんでも起きれないのだろうか?それとも気分転換か?まぁ、どっちでもいいや。

お昼休み
昨日と同じく16歳組に混ざって昼食を摂る。賢は防衛任務のため、今日も隣に座れなかった。その代わりに、日佐人君と天羽君が隣に座っている。
今日も後輩達が可愛い。
「明希大人気じゃん」と声を掛けてきた陽介君の後ろには秀ちゃんもいた。2人も混ざってますます賑やかな昼食となった。

もうすぐお昼休みが終わるため、教室に向かおうと立ち上がったとき、突如グラウンドにゲートが開く。
何で市街地に開くのかわからなかったが、取り敢えず今は避難と処理が最優先だ。
秀ちゃんが素早く指示を出し、半崎君以外の16歳組は避難誘導。半崎君には援護射撃をお願いして、僕らは処理に向かう。
グラウンドに降りるとモールモッドが数体と、バドが数体飛んでいる。

「俺が上の奴らを片付ける。2人は地上を頼む」
「了解」
「秀ちゃん、グラスホッパーいる?」
「...お願いする」
「了解!」

それぞれ位置について処理を開始する。秀ちゃんの足下にグラスホッパーを置きながら、モールモッドの群れを倒していく。陽介君が槍型のトリガーを使って一刺しで倒す姿は圧巻だった。秀ちゃんもグラスホッパーを踏んでバドに近付くと銃で仕留め、近いものは弧月でぶった切る。流れるような動きだったが、少しの焦りを感じた。

その後、回収班によって残骸は回収された。
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