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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第18章 同輩達と支部


陽介君が選んだバスケのゲームは僕の圧勝だった。実は、小学から中学までずっとバスケをしていたから、バスケは得意なのだ。それに大好き。

「明希強くね?」
「ってか上手くね?」
「バスケやってたからね。大好きなんだ♪」

えへへっと笑うと、秀ちゃんに頭を撫でられた。いつもはする側だから変な感じがするけど嫌じゃない。でもやっぱり、少し照れてしまうのは仕方ない。

その後も様々なゲームを楽しみ、午前も午後もゲーセンで過ごした。お昼は近くのファミレスで摂り、午後からはクレーンゲームが人気のゲーセンに連れて行って貰った。
そこは午前中のゲーセンよりも人が多く、賑わっていた。何とかクレーンゲームで取れた景品は唯我君達のお土産だ。

そろそろ帰る時間だとみんなに言おうとした時、いつの間にかみんなとはぐれている事に気付く。さっきまですぐ近くに居たのに姿が見当たらない。
どこに居るんだろうと探していると、何故か、女子4人グループに声を掛けられた。

「お兄さん今暇ですかぁ?」
「...僕?」
「はい♡良かったらぁ、私達と一緒に廻りませんかぁ?」

何だ、この異常な程語尾を上げて伸ばす話し方。僕苦手だな。こういうのをぶりっ子って言うんだっけ?

「お誘いは嬉しいんだけど、今日は連れがいるから。それに今から帰る所なんだ」
「そんな事言わずにぃ〜♡お連れの方も男の人ですかぁ?」
「え、まぁそうだけど」
「じゃあ、その人も一緒に廻りましょうよぉ♡大勢の方が楽しいですよぉ♡あ、お兄さんの名前教えてください♡」
「藤咲明希です」

語尾に♡が見える。しかも腕取られて当てられてる。完璧ぶりっ子だ。どうしよう、面倒臭い。
すると僕の電話が鳴った。相手は公平君だが、動けない為その場で出る。

「公平君?」
[今どこ]
「えっと...プリクラの近くのクレーンゲームのとこ。後、なんか女の子に絡まれてる。みんなも一緒?」
[一緒だ。すぐ行くから待ってろ]

切られた通話は余程急いでいたのか、勢いよくブツッっと切られた

「明希さんのお友達もここに来るんですかぁ?きっとイケメンなんでしょうねぇ♡」
「うん。みんなかっこいいよ。僕なんかと比べるのは失礼なくらい」

そう言ってはにかむと彼女達は頬を染める。熱でも出たのかな?
すると後ろの方から「明希!」と呼ぶ声が聞こえた。
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