第1章 出会い。
-side-二宮
理「学校の有名人だったんで、つい…。二宮…カズヤ君ですよね?」
「え?」
理「え?」
この高校の女子にはじめて名前を間違えられた。
自分で言うのもどうかと思うけど、
二宮さん、有名人ですからね。
他の女子はなぜか勝手に俺の名前だとか、誕生日を調べては広めて、
キャーキャー騒がれて、
ここじゃ、知名度100%だと思ってたんだけど、、、
どうやら違ったみたいだな
でも実は俺、そういう風に騒がれるのがあまりすきじゃない
むしろ嫌いだ。
でも、この子は俺のこと、“有名人”ってだけで、やたら照れたり、騒いだりしてない。
そんな些細なことが嬉しかった
『この子は他の子と違う』
そう思った。