第6章 繋がる想い(後)
智「でも、何でクロは急に…?」
雅「…もしかしてさっき聞いたのと関係あるのかな?」
翔「…何が?」
雅「実はね松潤を連れて麓に降りた時、地元の人が言ってたんだ。あの黒猫、この間までここにいた黒猫にソックリだったって…でも聞いたらその猫見かけなくなったって…」
翔「…?どういう事?」
雅「昔聞いた話なんだけど、猫って自分の死に様を人には見せないんだって…親しい人間なら尚更…だからもしかしてクロは、自分が死ぬの解ってあの山に入ったんじゃないかな?」
和「じゃあ、あの黒猫はその猫の死体…?」
潤「…その場所に俺が偶々落ちたのか…で、ちょうど身体があったから魂が乗り移って…」
潤が自分の身体に戻った時、その猫の身体は元の死体に戻ったのか…