第7章 七海建人
七海先輩の腕に揺られながら気まずい道を揺られる
「お疲れ様です 七海さん えっとその彼女は...」
「問題ありません 今回の件も解決しました。今日の業務は終了です。出して下さい」
そう言い促す
車の中でも抱きしめた状態で私のことを手放そうとしない七海先輩
彼の腕の暖かさと車の揺られるリズムに眠気が訪れる
沈む夕陽が差し込む車内に七海先輩の暖かさを感じながら眠りについた
ふかふかの布団の上で目が覚める
見渡すと広い室内に私が横たわる大きなベットとその再度にはチェスト
窓際には1人がけのソファとローテーブルがあった
ここは一体何処だろうとも一瞬思ったがベットからふわりと香る匂いから腕の中に抱かれていた七海先輩の匂いだとわかる
とりあえず状況の整理をしたい私は布団から起き上がると先ほどまで来ていた服は何処かへ消え下着はかろうじて着ているもののその上はYシャツ一枚の姿になっていた
扉を開けるとソファに腰掛ける七海先輩がいた
どうやら寝ている様子
そっと近づき顔に落ちている髪をサラッとよける
疲れた顔をしているものの相変わらずカッコいいなぁなんて思っているとふと手を掴まれる