第84章 やってしまった。
「うわぁ~~!町全体がバレンタインモードですね!」
玲央「そうね。なんだか甘い香りが漂ってる感じがするわ」
そう。
バレンタインチョコに向けての材料集めを
玲央さんと約束していたのです!
ブラックラブ全員のチョコを玲央さんと作るべく、
今日はひたすらチョコを買いまくります!
玲央「楽しいデートになりそうね、雅♪」
「あ、う・・・はい//」
・・・デートのようでした。←
町の雑貨屋さんや本屋さんに寄って、まずは何を作るか決めるプラン。雑貨屋のお菓子道具でなにか思いつくかもしれないし、本屋のお菓子本でいいのがあるかもしれない、ということだそうです。さすが玲央さん!要領良い!←
という訳で、ただいまお菓子本を立ち読み中。←
玲央「んーやっぱガトーショコラとか無難なやつがいいかしら?」
「もういっそのこと小さく小分けしてクッキーとか生チョコとか色々詰めちゃいましょうか?」
玲央「んー・・・迷うわね」
「そうですねー・・・あ、綺麗。」
玲央「やだもう雅ったら♪やっぱり昨日のパック効いたのかしら~」←
「え、や・・・。」←
玲央「え?」←
「こ、こっちですよ!ほら」
少々残念そうな顔をしながらも本の中をのぞく玲央さん。
玲央「あら、これウェディングケーキじゃない」
「えっ 最近ウェディングケーキにチョコケーキとかあるんですか?」
玲央「好きなケーキ頼めるんじゃないかしら?結婚式だもの。それにしても、やっぱりウェディングケーキは綺麗ねー。大きいのに見た目は華やかで」
「あこがれちゃいます、こういうの」
二人でうっとりしながら見てると、
突然玲央さんがはっと思いついたかのように言い出した。
玲央「もういっそのこと、でっかいケーキでも作っちゃいましょうか!?ウェディングケーキ並みの!!」
「ふふふ二人でですか!?」
玲央「確かにここまではいかないかもしれないけど、できるだけ大きいケーキ!どう?」
「た、大変そうですけど・・・作りがい、ありそうですね」
玲央「じゃぁ決まりね!さ、食材買いに行くわよ!ほら雅!!」
「はいっ!」
ぱっと手を掴まれ引かれるままに走った。
店の中を大はしゃぎしながら走ってしまった・・・。
は、恥ずかしい。←