第83章 新たな朝。
・・・
ガコンッ
淡々とジュースを買う笠松さんの隣で突っ立ってる私。←
さっきから無言・・・。
私から話さなきゃいけないことがたくさんあるというのに。
・・・よしっ
ここは勇気をだして雅!!
言いたいこと全部言わなきゃ!
「あ、あのっ」
笠松「あ?」
「っ・・・ぇと・・・。」
すぅっと息を吸ってから、私は勢い良く頭を下げた。
「ごめんなさいっ!!!!」
笠松「え、は?汗」
「わ、私!笠松さんの事・・・好きでもないのに勝手にその場の流れに流されちゃって告白したりとか・・・。で、でも!その時は自分自身で本当に笠松さんの事が好きと判断したんです!!・・・でも、その行為が笠松さんを傷つけてしまったのなら・・・ご、ごめんなさい。」
笠松「雅・・・」
「後、好きって言ってくれて嬉しかったです。恋愛感情というものか分かりませんが・・・私も、笠松さん大好きですよ」
笠松「・・・お前・・・。」
「え?」
言いたい事を言い切ったと思い、すっきりした私に対し、笠松さんは眉間にしわをよせ、私を見つめた。
笠松「少しは学習しろ馬鹿」
「ばっ!?馬鹿じゃないです!」
笠松「いいや馬鹿だ。頭のネジ全部緩んで・・・いや、全部抜けてる」
「ひどっ・・・。」
笠松「・・・そうぺらぺら好きとか言ってんじゃねぇよ」
笠松さんが小さく言った言葉を私は聞き逃さなかった。
あ・・・、そうだよね。←
すると今度は笠松さんが言った。
笠松「俺もお前に謝りたい。」
「えっ」
笠松「付き合ってもねぇのに、抱きしめたり・・・その、恋人同士がやるようなことして悪かった。」
「い、いえそんな。いつも他の皆にやられてることですし」←
笠松「俺はそれが嫌なんだよ。そういうことは、付き合ってからにしてぇ。」
「そ・・・うですよね。普通はそうなんですよね」←
納得した。←