第79章 好きと好き。
「・・・よね」
笠松「は?」
「です、よね。笠松さん、女の子苦手ですし、ちょっと変だなーって思ってたんです」
笠松「小倉・・・」
どうしよう。
「恋愛感情じゃなくても、好きって言ってくれてうれしかったです。私も、笠松さんが好きです。例えその好きが全く別物だとしても、私は・・・嬉しかったです。」
頭 真っ白で・・・。
でもなんで・・・言葉がでてくるんだろ。
笠松「小倉・・・!!俺はっ・・・」
「・・・ありがとうございます。笠松さん。」
笠松「!!・・・」
私はゆっくり立ち上がり、
医務室をでた。
ドアの前で立ち尽くす。
何が、起こったんだろう。
私・・・ふられたってことだよね。
そうだよね・・・。だから、こんなに・・・っ
まだふらふらな足で、廊下を走った。
途中で点滴が取れてしまったけど、気にせず、
どこかへと向かって走った。
どこか、一人になれる場所に行きたくて・・・。